2021年12月

2021年12月26日

71.おかめインコの寿命とわたしのそれと。

我が家のおかめインコ。

雛のときから飼い始めて、約8年になります。

おかめインコは、小さいけれどオウムの仲間で、寿命は15~20年と言われています。(もっと長生きする子もいます。)

健康で長生きして欲しいので、1~2年に一度、小鳥専門の病院に連れて行き、健康診断も受けています。
(ペットショップの小鳥の雛は高い確率で親鳥の菌を持っているそうです。)

今までずっと、わたし達夫婦で、この子たちを長生きさせて、そして無事に見送ることが、当たり前に出来る義務であると、信じて疑っていませんでした。

わたし達には老いた親もいないし、子どもは独立しているし…

まさか、まさか、そんなわたしの、ささやかな希望が、脅かされる出来事があろうとは。

『この子たちを最期まで幸せに見送ってあげないとね!だから元気になって長生きしないとね!』

先日、夫が思い出したように言いました。

もちろん、そうです。

わたしだって。

だって責任があるもの。

わたし達人間を、仲間だと信じて、命そのものを依存している弱い生き物です。

この子たちは、わたし達を癒してくれて、いつも幸せをくれるから、一緒に暮らす小さな家族だから、大事に大事にしています。

だから、きっとね。

一緒に長生きしたいなぁ。



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kotorist_ at 08:48|PermalinkComments(0)乳がん | おかめインコ

2021年12月24日

70.『元気』

副作用の吐き気嘔吐がおさまってから、食事が出来るようになりました。
嬉しい、ありがたい。

ただ、味覚がおかしい。

薄味だと、本当に味が分からないと言うか食べにくいので、醤油とかポン酢をドボドボかけてしまう…

素材の味を生かす料理だと、作った人に申し訳ないぐらいです。

食べられるようになったので、

元気だよ!

と、友人や息子たちには伝える。

でも、

髪の毛は無いけどね。

足も痺れてるけどね。

『元気』のハードルは、ずいぶん下がったなぁ。

今日も、ウォーキングに出かけようとして、わたしの足が痺れていることを知った夫が
「やめておいたほうがいいよ。しんどいんだよね?無理したらダメだよ。」

と言いました。

「え?違う、違う。痛くも痒くもないのよ。痺れてるだけ!」

「それ、ダメやん。」

「…」


「今じゃなくていいから、本当に元気になったら、いっぱい散歩に行こう、プールもジムも行けるようになるよ。」






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2021年12月22日

68.取り越し苦労とわかっていても

抗がん剤治療は、残すところあと2回です。

予定では2022年1月6日と27日。

全8回のうち、あと2回。

それも来月にやっと終わる。

長かったなぁ…

いや、まだまだ治療真っ最中なので、感慨にふけっている場合ではありませんね。

でも、なかなか先が見えなかった、治療が始まったあの夏の日を思えば…

確かにゴールは近い。

サブタイプの説明があったとき、トリプルネガティブ故に、術前化学療法、手術、放射線の三大治療が終わったら、もう、治療はないと言われました。

それは、このトリプルネガティブ乳がんの、短所でもあり、唯一の長所でもある、と言うような意味の説明をされました。

『もうこの後の治療はありません!』

あっさりしてるんだな。

あっさり…


今はただ、完全奏功をすることを願うだけですが、再発の可能性の高さがどうしても気になってしまいます。

トリプルネガティブは、術後2~3年で再発しやすい。(らしい)

元々、がんの顔つきが悪く、進行が早いタイプだからだそうです。

治療がいったん終わっても、暫くは、再発の恐怖に怯える期間が続くのか…

それも含めて『乳がん』なのね…

それも覚悟のひとつ。

それも、闘病のうち。


取り越し苦労かも知れないけれど
、取り越し苦労で終わったらそれに越したことはない。



ここ数日、何となく患部らしき場所が痛いけど、どうなっているのかなぁ。

しこりは、全く触れなくなっており、もう外からは、どこにしこりがあったのかわからなくなりました。

でも、深い所には、ヤツが存在してるんだろうなぁ。







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2021年12月21日

67.副作用の手と足のピリピリ

抗がん剤投与(TCb療法2回め)から13日。

吐き気嘔吐は全くなくなりました。

嘘みたい。



FEC療法のときは、何となく気持ち悪い…が続いたので、もしかしたらTCb療法の方が吐き気は継続しないのかも?

ただ、わたしには表れないなぁと思っていた『痺れ』が出始めました。

足の爪先、足の裏が、ピリピリする感じ。

手は、指先に力が入らないので、よく物を落とす。

ペットボトルの蓋が開けられない。

最初は、副作用だとは思わず、物を落とすのは、注意力が散漫なせいだ、と思っていました。

でも、ペットボトルの蓋については、結構、副作用の事例としてブログに書いている方がいて、『おおっ。これか!』と合点がいきました。

元々は力が弱いわけでも無かったし、副作用なのでしょう。

吐き気嘔吐がないとは言え、多分味覚障害はあるし(薄味の物は気持ち悪いので味の濃いものを好む)治療が始まってから、コーヒーは一切、受け付けなくなりました。
1日に3杯ぐらい飲んでいたのに…


まぁ、微々たる症状ですけどね。

我慢出来る範囲内のことばかりです。

痛みに比べたら。








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2021年12月20日

65.乳がんは重病なのか否か

抗がん剤の副作用から、ようやく解放されています。

たまたま、わたしは末梢神経障害が出ておらず、爪の色も変わらず、爪が剥げる症状もないので、けっこう元気に動けています。

吐き気と目眩さえ治まっていれば、こんなに快適なんだー!ありがたい!と今さらながら感謝の思いです。

わたしは今は、買い物など外出は必ず夫と行きます。

荷物も持ちません。

家事の大変な部分は、殆ど夫がカバーしてくれる為、わたしは本当にゆっくり静養出来ています。

そんな恵まれた環境だからこそ、副作用の回復も早いのだろうし、経過もおそらく順調なのだと思います。

そうなると、ふと、
『わたしって、本当に病人なのか?』
と考えてしまいます。

世間の人(乳がんに縁のない人たち)の乳がんへの反応って、極端です。

一つは、かわいそう、気の毒、死んでしまうような病気にかかった人だ、という反応。

一方で、がんなんて治る時代だ、ましてや乳がんなんて、進行は遅いし、早期発見なら良かったね、大したことなくて。

という反応。


前者も困るけど、後者は、もっと厄介。

少しだけ、ほんの少しだけ知識がある人の反応も、なんか厄介。

なんか、静養している自分が
怠け者のような気がしてくるし、『がん』という病が、わからなくなってきてしまう。

それもこれも

副作用から解放されて、身体が楽になったからこそ、感じられることなのですが…。

実際の『がん』の怖さや、底知れない恐怖は、経験者にしかわからないだろうな、と思います。

わたしは、自分のMRI画像に写った、あのがん細胞の末端にある新生血管の姿形を思い出すたび、ゾワゾワします。

油断したら、またあの血管を伸ばして、どんどん細胞分裂していくであろう、あの姿形。

それを、がんは治る時代だーと簡単に言う人には説明したくなりますね。









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kotorist_ at 00:20|PermalinkComments(0)乳がん