乳がん

2022年05月23日

歯をくいしばって行け

5年ぶりに車の運転を再開して、思い出した人がいます。

次男の幼稚園の同級生、T君のママさん。

T君ママとわたしも、同い年でした。
(当時35歳ぐらい)

T君は彼女にとって初めての子ども。

いろいろ育児に悩んでいたけど、とても真面目で、優しくて強い、そして美しい女性でした。

子どもが卒園した後、T君たちは隣県に引っ越してしまったけど、それほど濃厚ではない程度のお付き合いは続いていました。

わたしはその頃、運転免許を取得しようと教習所通い。

路上教習(教官と同乗)がこわくて、いつも緊張していました。

そんな雨の朝、T君ママから1通のメールが。

『今日は雨だけど、路上教習頑張ってね!
私も昔、大雨の日に、路上教習があったの。
こわくても歯をくいしばって行け!って思って運転した。
○美ちゃんも、頑張って!』

歯をくいしばって。

がんばり屋さんの彼女らしい。

でも、そうだね、なんだか気合いが入るよね。

わたしも、歯をくいしばって行くよ!

彼女に力をもらって、雨の路上教習を乗り切ることが出来ました。

最近、また、運転するようになって思い出したあのメール。

もう20年以上前の1通のメール。

『こわくても歯をくいしばって行け』





T君ママは、そのメールをくれてから2年程で亡くなりました。

まだ、T君は小学校中学年でした。

弟は幼稚園ぐらいだったか。

乳がんでした。

進行の早いタイプだったと後から聞きました。

わたし自身が乳がんに罹患したとき、彼女のことを思い出しました。
同じ病気だ…。

そして、久しぶりにハンドルを握ったことで記憶によみがえったメール。


時を経て、こんなにも、人は誰かの記憶に残るものなんだと改めて思います。

力を持った言葉を遺した人だったな、と。




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kotorist_ at 23:27|PermalinkComments(0)

2022年04月30日

お礼参り②大安寺

今日は、いいお天気でした。

昨年の夏、奈良市の大安寺でも祈祷をして頂きました。

大安寺は、乳がんに限らず、がん封じの寺と言われています。

あの時も、わたし達夫婦のほかに、3組の方々が祈祷を受けました。

厳かな、でも病を受け入れきれていない複雑な思いで、わたしは読経を聞いていました。

今日、お寺に入ると、わたしが乳がんの告知を受けた時の、夫の動揺具合が今になってまた思い出されました。

がんの前には、わたし達普通の人間って無力ですね。

もう神仏頼みしかなかった、その時の夫の気持ちを思うと、申し訳なかったと言うか、ちょっと切なくもあります。

まあとりあえず

治療はほぼ終わりました。

ずいぶん、心も体もいためつけられたなぁ、と思います。

心にも体にも、優しくしてあげないとね、優しくしていいよね、
と、思います。


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kotorist_ at 18:56|PermalinkComments(2)

2022年04月03日

接種会場で

昨日(4月2日)の14:45にワクチン接種を受けて、就寝時には発熱はなく、多少の倦怠感があるのみでした。

今日は1日中だるく、筋肉痛のような症状があり、夜になって37.2度に。

念のため、アセトアミノフェンを1錠飲みました。

右腕は結構腫れています。


市の接種会場でのことです。

問診票には左側乳がんの手術をして現在、放射線治療中であることを記載しました。

問診担当の看護師さんは、とても丁寧に、慎重に、優しく聞き取りをしてくださり、手術がいつで、いつまで入院していたのかなど確認しました。

そして、『たいへんでしたね。まだ退院して間がないんですね。体調は大丈夫ですか?』
と心配そうに聞いてくれました。

体調は大丈夫だということと、接種については主治医も許可していると答えました。

問診票には、なんだかローマ字で記入され、『では右側へ接種ですね。』と、大きな赤い文字で『右側』と書いてくれました。

こういったことは、流れとして決まっていることなのかも知れませんが、何となく安心できたと言いますか…。

これから先、わたしは、治療が終わったとしても、乳がん罹患者として、色々な場面で不安になることが多いと思います。

こうやって、ほんの少しでも、たった一言でも、寄り添ってくれたなら、気持ちが救われるかも知れないと感じた出来事でした。


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kotorist_ at 21:51|PermalinkComments(0)

2022年04月02日

基準が変わった

昨日(4月1日)は放射線治療4回目でした。

そろそろ、皮膚が痒くなってきました。

来週は、軟膏をお願いしてみようと思います。

例の照射中の下腹部の冷えは何とか乗り越えました。

わたしに出ている副作用は、いわゆる宿酔です。

照射を終えて帰宅すると、とにかくけだるくて、眠くて、倦怠感に襲われています。

こんなことで怠けてちゃ駄目だよーと思うのですが、だるくて、横になってばかりいます。

しんどいのですが、それでも、抗がん剤の副作用に比べたら、いや、比べ物にならないぐらいの程度です。

そのうち(照射期間が終わったら)楽になるんだしなぁ、抗がん剤よりましなんだから、まぁ我慢出来るな。

と思う。

そして、今日は、ワクチンの3回目接種でした。

もちろん右腕に打ってもらいました。

痛み?

いや、注射の1回ぐらい、何てことない。

治療中は一体どんな頻度で注射を打たれたことか。

それに比べたら、どうってことないわ。

副反応が出るかも知れない?

発熱は困るけど、だるいぐらいなら、抗がん剤の副作用に比べたら大したことないでしょ、きっと。

と、言った具合に、自分のなかで基準が変わってしまったことに気づく。

この傾向はいつまで続くかな。

強くなったもんだー

と楽観的に捉えるようにしております。

(痛いのもだるいのも、イヤなことに変わりないんですけど。)

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kotorist_ at 23:07|PermalinkComments(0)

2022年03月28日

今年の桜

桜が綺麗です。

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わたしが通う病院の近くの公園です。

日に日に満開が近づいています。

桜は、なんとなく象徴的な植物ですね。

春は、別れと出会いの季節で(終わりと始まり)、そういう時はいつも桜が咲いているなーと感傷に浸りやすいです。

わたしは思春期ごろからずっと春が苦手でした。

環境が変わることに敏感というか、ものすごくエネルギーを使うのです。

周囲の友人たちが前向きにハツラツとしているのも、取り残された感じがして辛かったり。

桜を見ると、辛かった気持ちを思い出してしまう。

だから、ある程度の年齢になる頃には、
桜の季節が近づくと、出来るだけ頑張り過ぎないとか、気負い過ぎないように、自分の気持ちをコントロールするように心がけました。

そして穏やかな気持ちで鑑賞できたその春は、自分を褒めるようになりました。

たまたま今年は、自分の中では『大病』に分類している乳がんに罹患した、そのあとの治療中に迎えた桜の季節。

そして毎日の放射線治療通院の際には満開の桜の下を歩くというシチュエーション。

まるで何かに試されているような…。(何に?)

そんな訳で、今年ですが。

意外にも穏やかな気持ちで春を迎えています。

この桜たちも、枯れ枝の時から眺めてきて、一気に花開いたのではなくて、徐々に徐々に花開いたのだと知っているからかも。

やっと明日から放射線治療が始まります。

傷は時々痛む程度です。

忘れそう。

でも今夜は忘れずにサージカルテープを剥がなければ。

(わたしの病院では、テープには放射線が強くあたりやすいから?だと説明されました)









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kotorist_ at 12:04|PermalinkComments(0)