スポーツジム

2021年10月16日

6.その夜

 その日の夜から
告知を受けたその時から
見える景色が変わってしまいました。

知る前と知った後
では、あまりにも違いました。

結果待ちの組織検査の他にも、必要な検査が幾つかあり、オーダーが入れられました。

次の診察予約は8月13日でした。

サブタイプと治療方針については、そのときに話すとのこと。

それまでが長く辛く、同病の皆さんのブログを拝見しても、この期間が一番辛い、地獄のような日々だったと書かれていることが多いです。

やはりわたしも、夫も、この期間が辛かったです。

そんな、蛇の生殺し?のような日々の始まりでした。

そして、乳がんの疑いを持ってから、病院でも泣かなかったわたしが初めて泣いたのは、
告知を受けたその夜、スポーツジムに退会手続きの為に向かった時でした。

運動不足解消の為にと、夫と二人揃って入会したシニア層中心のスポーツジムでしたが、プールもスタジオプログラムも充実していました。

感染症対策に努めながらの営業をしてくれていました。

ジム友達も出来て、プールにダンスに筋トレ、フィットネスと、本当に生き甲斐を見つけたみたいに楽しく通っていたのです。

こんな形で退会しないといけないなんて不本意過ぎる。

でも、わたしは、このあと、治療に専念することになる。

いまは、辞めるしかない。

ジムの有料ロッカーには、ダンス用のシューズと、シャワーセットと、ヨガタオルを入れていました。

つい二日前の月曜日には、そのシューズを履いてダンスプログラムに参加したばかりだったのに。

また木曜日には、同じプログラムに出るはずだったのに。

ロッカーを空にして、アルコールで拭き掃除をしてあけ渡しました。

無念過ぎて、帰りの車中では泣きました。

でも、この悲しみだけに執着してもいられません。

だってわたしは、今日から『がん患者』なのだから。

昨日までと外見は何一つ変わっていないのに、がん患者になった。

やっぱりわたしの世界が変わった夜でした。

夫にとっては、乳がんの妻を持った日でした。


この時は、本当に夫婦二人で深刻になってしまっていたのですが、がんの話ばかりしていたわけではありません。

それに今現在は、以前と変わらず、明るく楽しく毎日をすごしています。















kotorist_ at 15:05|PermalinkComments(0)